私はフリーランスではありません
「わしゃさんは、フリーランスなんですか?」
「家で仕事してるってことは、個人事業主?」
フルリモートで働いていると、友人からもよくこう聞かれます。
世の中的に「毎日家にいる=フリーランス」というイメージがいまだに強いからでしょう。
でも、私はきっぱり否定します。
「いいえ、バリバリの正社員です。厚生年金も払ってるし、有給もあるし、ボーナスも出ます」
多くの人が誤解していますが、自由な働き方をするために、必ずしも会社員を辞める必要はありません。
むしろ、これから「妊活・出産」を控えた30代にとって、フリーランス化はリスクが高すぎます。
私たちが目指すべき「最適解」。
それは、会社の看板で守られながら、場所の自由を享受する「フルリモート正社員」というポジションです。
なぜ「フリーランス」ではダメなのか
「会社が辛いなら、辞めて独立しちゃえば?」
無責任なインフルエンサーはそう言いますが、妊活当事者として私は反対します。
理由はシンプル。「セーフティーネット(保証)」の有無です。
- 産休・育休手当がある
- フリーランスにはありません。休んだら収入ゼロです。
- 社会的信用がある
- これからマイホームや教育費がかかる時期に、ローンの組みやすさは最強の武器です。
- メンタルが安定する
- 不妊治療はホルモンの影響でメンタルが荒れます。そこに「来月の収入がないかも」という不安が乗っかると、潰れます。
「安定した給料(治療費の原資)」を確保しつつ、「時間の自由」を手に入れる。
このいいとこ取りこそが、戦略家の選ぶ道です。
「フルフレックス」だけでは足りない理由
「じゃあ、時間は自由だけど出社が必要な『フルフレックス』はどう?」
という声もあります。
確かに、時間の融通が利くのは素晴らしいことですが、妊活においては「場所の自由(自宅)」が決定的に重要です。
想像してみてください。
- 自己注射:会社のトイレで隠れて打ちますか? 自宅の清潔な部屋で打ちたくないですか?
- 採卵後の腹痛:オフィスで冷や汗をかきながら座り続けますか? 自宅なら、PCの横に横になれるソファがあります。
- 急な出血:治療中や妊娠初期のトラブル時、自宅ならすぐに対応できます。
通勤電車という「物理的ダメージ」をゼロにし、体調が悪い時は横になりながら働ける。
この環境を作るには、フレックスではなく「フルリモート」にこだわる必要があります。
「ユニコーン求人」の探し方
「でも、そんな好条件の求人、求人サイトで見つからないよ…」
その通りです。
フルリモート正社員の求人は、人気すぎて応募が殺到するため、表のサイト(誰でも見れる場所)には出てきません。
いわゆる「非公開求人」になっているケースがほとんどです。
だから、探し方を変える必要があります。
自分で検索するのではなく、「エージェント(狩人)」を使って、裏から持ってきてもらうのです。
エージェントに伝える「魔法の条件」
転職エージェントに登録したら、担当者にこう伝えてください。
- 職種は変えない(今の事務や企画の経験を活かす)
- 年収は維持、もしくは微減でもOK
- その代わり、「フルリモート」だけは絶対条件
多くの人は「年収アップ」と「リモート」を同時に狙うから失敗します。
私たちの目的は「妊活環境」を作ること。
「年収はステイでいいから、環境(リモート権)をくれ」という交渉なら、紹介される確率はグッと上がります。
私が推奨する「事務職のための」狩り場
私がリサーチした中で、エンジニアではない私たち(事務・企画職)が、フルリモート正社員を狙うならこの2択です。(エンジニアの方なら余裕なので、読むまでもないです)
- MS-Japan(エムエスジャパン)
- ここが穴場:経理・人事・総務などの「管理部門」特化型です。
- 理由:総合サイトだと事務職は「薄給・出社必須」が多いですが、ここは専門職として扱われるため、「年収維持×リモート」のホワイト求人が見つかりやすいです。事務経験があるなら、まずはここ。
- type女性の転職エージェント
- ここが安心:女性のキャリアチェンジに老舗級に強いです。
- 理由:「今はバリバリ働けるけど、将来は産育休を取りたい」という本音を相談できます。ここで担当者に「リモート可の求人だけピックアップして」と依頼するのが効率的です。
ちなみに「大手総合サイト」は?
リクルートやdodaなどの超大手は、求人数は多いですが、リモート案件が埋もれていて探すのが大変です。
まずは上記の「特化型」で探して、無ければ大手を見る、という順番が効率的です。
もし、正社員の求人がなかったら?
正直に言います。
事務職のフルリモート正社員はプラチナチケットです。タイミングによっては「紹介できる案件がない」と言われることもあります。
その場合の妥協案として、以下ならアリです。
「契約社員」への戦略的撤退はアリ
「正社員じゃないと不安…」と思うかもしれませんが、以下の条件が揃っているなら、契約社員は優秀な「シェルター(避難所)」になります。
- フルリモートである(最重要)
- 社会保険完備である(産休手当をもらうため)
- 無期雇用、または長期前提である(育休条件を満たすため)
ボーナスや退職金は減るかもしれません。
でも、「通勤ストレスゼロ」と「治療と両立できる環境」が手に入るなら、それは今のあなたにとってお金以上の価値があります。
MS-Japanやtype転職で探す際、「契約社員も含める」と条件を広げてみてください。
ただし「パート・バイト」はおすすめしない
逆に、どれだけ楽でもパートやアルバイトまで落とすのはおすすめしません。
- 時給制だと、通院で休むたびに給料が減る。
- 産休・育休手当が出ないケースが多い。
これでは、妊娠した後に詰みます。
あくまで「社会保険に入れるフルタイム」のラインは死守してください。
どうしても条件が合わなければ「スキル」をつける
もし、契約社員でも条件に合う仕事が見つからなかったら?
それは、市場が「今のあなたのスキルでは、リモート権は渡せない」と判断しているサインです。
その時は、無理に条件を下げてブラック企業に入るのではなく、潔く「スキル習得」に舵を切ってください。
市場が求めているのは「リモートができるスキル(Web系)」を持った人材です。
もしエージェントで全滅だったら、それは「スキルをつけろ」というサインです。
その場合は、以前の記事で紹介した「Webスクール(デイトラなど)」で3ヶ月だけ勉強して、職種ごと変えてしまうのが、急がば回れの最短ルートになります。
まとめ:環境を変える勇気を持つ
「今の会社に恩があるし…」
「辞めるのは逃げじゃないか…」
そう思う必要はありません。
ライフステージが変われば、最適な環境も変わります。
独身時代は「やりがい」や「出世」が最適解だったかもしれません。
でも、今は「心身の健康」と「家族計画」が最優先事項のはずです。
フリーランスという茨の道を行かず、今のキャリアを活かして「フルリモート正社員」という安全地帯へ移動する。
まずはエージェントに登録して、「自分の市場価値」と「リモート求人の有無」を確認するだけでも、精神安定剤になりますよ。
